新しいレイアウトが可能になります
部品数を減らすことができれば、メーカーにとっては大きなメリットです。生産コストを削減し、組立費用を最小限に抑えることができるからです。しかし、それ以上に重要なのはスペースを節約できることです。LDSは、部品点数削減ができる能力をスマートフォン用アンテナで長い間、実証しています。
LDS技術により、設計者はより小さなスペースにより多くの機能を組み込むという不断の要求を満たすことができます。LDSプロセスを利用すれば、既存のプラスチック成型品に、力学的なタスクに加えて電子的な機能も持たせることができます。
ほとんどすべてのプラスチック部品に、回路配線を正確かつ確実に組み込むことができます。
つまり1本のプラスチッククリップをWLANアンテナにし、アクティブな電子部品としてスクリーンカバーの背面に配置できるのです。レーザーシステム全体をこの用途に合わせて最適化し、精密なリニアドライブと高品質のレーザーユニットを備えた上、アップグレードのための余地を持たせることができます。
豊富な実績に裏付けられた技術
頑丈な花崗岩の土台と、実証済みの技術により装置の性能を保証します。LPKF Fusion3D 1500は、実績のあるスマートフォン・アンテナのLDS技術を大型部品に応用したシステムです。システム全体がコンパクトな筺体 に収納されています。
2つの駆動部を備えたリニアシステムによって部品を交互に加工エリアに送り込みます。最大400 × 78 mm、最大80mmの高さの部品を次々にレーザー加工できます。1つの軸をレーザーで加工中に、第2の軸を所定の位置へと移動するため、製造停止時間がほとんどありません。
マルチヘッドレーザーシステムにより、パフォーマンスがさらに向上します。
シンプルな部品配置
レーザープロセス自体は非接触であり、検知できるほどの熱入力はありません。したがって治具に必要な要件は、他のプロセスで必要とされるツールに比べ少なくなります。治具に求められるのは、レーザービームが阻害されることなく部品に正確に入力されることとなります。部品固定はクランプまたは低圧の吸引で行い、アライメントピンで正確な位置決めを行います。プロセス全体で±25μmの繰り返し精度が達成できます。
LPKFは治具設計サポートや生産サービスも提供しています。それぞれの治具は、詳細な試験を行った上で試験記録を添えて納品します。
手間のかからないリニアドライブ
使用しているリニアドライブは高い精度と経済性を両立しており、レーザー加工と正確に連携します。長い耐用期間と 最小限のメンテナンス性が特徴です。
LPKF Fusion3D 1500レーザーストラクチャリングシステムは、扉を閉じた通常運転でレーザークラス1を実現しています。ハンドリングモジュールの開口部にライトカーテンを設置し、リニア軸の移動中の侵入事故を未然に防ぎます。
より多くの機能をより小さな空間に
より効率的な生産計画には、LPKF Fusion3D 1500が不可欠です。従来のメカニカル加工装置では、このレーザーシステムよりも柔軟な設計には対応できません。
システム制御されたレーザーダイレクトストラクチャリングでは、プロジェクトファイルを調整するだけで、製造プロセスを簡単に変更できます。さらに、LPKF Fusion3D 1500は、シャトルごとに異なる治具を使用しているため、異なる部品の加工プロセスを実行することもできます。
これは、2つの製品を1つのレーザーシステムで並行して生産できることを意味します。これは、部品が緊急に必要となった場合などに理想的です。また、このレーザー装置は、製品ペア(左右のコンポーネントなど)の生産にも適しています。
迅速な製品開発
年中無休の生産サイクルも、LPKF製の実績のあるLDSシステムにとってはまったく問題ありません。装置の始動や保守点検のため、訓練を積んだサービススタッフを全世界で派遣可能です。LPKFはお客様と協力し、あらゆるソリューションを提供することを目指します。