AMPとは?
AMPはActive Mold Packageの略称
AMPは、異なる種類の2.5Dパッケージングアプローチにおいて、アクティブとパッシブな部品間の水平および垂直相互接続配線を形成します。
AMPは、実証済みで標準化された3つのエレクトロニクス製造技術に基づいています。
1. 成形
レーザー活性化可能な添加剤を用いた熱硬化性エポキシモールドコンパウンドのトランスファー成形および圧縮成形
2. レーザーダイレクトストラクチャリング (LDS)
モールドコンパウンドのレーザーダイレクトストラクチャリングおよびドリリングは、モールドコンパウンド内の添加剤を活性化します。
3. 無電解めっき
無電解めっきにより、レーザー活性化された領域にのみコンフォーマル銅層が形成されます。
AMPテクノロジーの優位点
Active Mold Package(AMP)は、パッケージの機能密度を高めるのに役立ちます。 AMPは、次のような水平および垂直の相互接続を必要とする他のミッドレンジアプリケーションの選択に非常に適しています。
ライン/スペースが小さい配線形成: 25 µmまでのフリップチップ再配線層(RDL)アプリケーション向け
アンテナパターン形成: 最大98GHzの動作周波数を持つ高周波アンテナオン/インパッケージ向け
大きな導電性領域の形成: コンフォーマルおよび仕切られたEMIシールドアプリケーション用
厚銅形成: 熱放散およびヒートシンクパワーパッケージ用
はんだ付け可能な配線領域の形成: SiPアプリケーションにIPDやSMDなどの受動部品を組み込む
エポキシモールドコンパウンド (EMC) | EMCは熱硬化性ポリマーからつくられます。その優れた機械的、化学的および電気的特性により、半導体封止に最も適した材料です。その特性は、RF、ロジック、ディスクリート、パワーパッケージ、センサー、MEMSなどを含むさまざまなアプリケーションに適応できます。 |
レーザーダイレクトストラクチャリング (LDS) | LDSテクノロジーは、RF、医療、センシング、およびMEMSアプリケーションにおいて多くの実績があつ確立された技術です。LDSテクノロジーを熱硬化性樹脂の圧縮成形、トランスファー成形、および液体成形と組み合わせて提供することで、モールドコンパウンドを最大限に活用することが可能になります。レーザー加工のデジタル特性により、回路レイアウトを簡単、迅速、安価に変更することが可能となり、製品仕様をぎりぎりまで検討することができます。 |
めっき | LDS技術は、高価なPVDまたはCVDプロセスによる薄膜層の形成を必要とせず、無電解めっきのみを必要とします。10umを超える銅層を必要とするアプリケーションでは、後工程の電解めっきも使用できます。 |
モールドコンパウンド材料
さまざまなレーザーダイレクトストラクチャリング - エポキシモールドコンパウンド(LDS-EMC)グレードは、主要なICパッケージングコンパウンドサプライヤーから入手できます。LPKFとこれらのサプライヤーとの緊密な協力により、コンパウンドの配合は、それぞれのアプリケーション要件に合わせて調整できます。